有精卵と無精卵って何が違うの?

 これってうちにくるお客さんではじめての方ですとよく聞かれる質問なんですよね。

お客さん「これって有精卵ですか?」

えぞふじ「残念ながら違いますよ!」

えぞふじ「どうして有精卵を探しているのですか?」

お客さん「珍しい」
    「栄養がいっぱいありそうで美味しそう!」
    「長持ちしそうだから」

えぞふじ「そうですか。ご希望に添えなくて申し訳ありません。」

とまぁ、こういった会話のやりとりが多いですね。この質問を受けて実際にお客様の応対をするとちょっとだけ気になることがあります。

 それは有精卵に関して何か特別なイメージをお持ちの方が非常に多いことです。


ずばり結論からいいましょう。

 有精卵と普通の卵で栄養価の決定的な違いは生じませんよ。

 違いは飼育方法と飼料内容です。食べている飼料が仮に同じだとするとね、有精卵も無精卵も栄養価的に大きな違いってのは出ないものです。

味は変わってくるでしょうけどね。

 単純に考えても、無精卵のように10日に9個卵産むのと有精卵のように10日に6個くらいしか卵を産まないのとでは味に違いが出るのは仕方ないと思います。
 
 そのぶん、同じ量だけ飼料は食べるわけですからね、価格が有精卵の方が高くなるのは仕方ありませんね。

 そしてですね、これは余談ですけどね、有精卵といってもすべての卵が完全に受精しているとは限らないんですよ。

 ヒヨコ屋さんに確認したところ、一般的に有精卵が10個あったとしたらあたためて雛に変えるのはその半分もいけば良い方だそうです。夏場になるともっとその確率は下がるそうですよ。

 つまり、有精卵といわれている卵もすべてがすべて完全に受精した100%有精卵というわけじゃないということです。

 ただこればっかりは生産者として逐一確認しようがないでしょうから、そうじて有精卵ってことで販売するしか方法はないんですけどね。

 それから余談ですが赤い玉子のほうが白い玉子よりも栄養価が高いと思っている方も多いですがこれも実は決定的な違いはありません。あくまでも食べている餌が変わらなければ栄養価もほぼいっしょです。

 ただ、卵の色が白から赤になるにつれて黄身の味が濃くなる傾向はあります。

 イメージ的にはあっさりからこってりへと殻の色が濃くなることによって変化していくって思ってもらうとわかりやすいのではないでしょうか?





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